生活習慣病について

生活習慣病とは毎日のよくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気で、実に日本人の3分の2近くがこれで亡くなっているのです。

神原医院では動脈硬化測定や骨密度検査を行い、生活習慣病のご相談も承っております。

思い当たる節や、治療の疑問などありましたらお気軽にいらしてください。

糖尿病

食生活が不規則で、甘いものや脂っこいものを食し、運動はあまりせずストレスの多い、太っている人がかかりやすい病気です。

放っておくと脳梗塞や脳卒中ほか、糖尿病腎症、網膜症や神経障害の合併症を起こします。

肌がかさついてかゆかったり、おトイレの回数が増えたけどすっきりしなかったり、足がむくむようであれば要注意です。

糖尿病は完全に治すのは難しい病気ですが、血糖値をコントロールできれば問題ありません。

気になるようであればぜひご相談ください。

高血圧

高血圧は、症状だけでは判断できにくいため、自覚症状の少ない病気です。

しかし放置すると動脈硬化、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳卒中につながるおそれも十分にあるのです。

健康診断等で血圧が高くなったとわかったら、なるべく早く精密検査しましょう。

あぶらっこい食べ物や、味付けの濃い食事を好み、飲酒、喫煙をし、運動をあまりしない。

また家族に高血圧の人がいて、ストレスを抱えている人は要注意です。

普段の生活では塩分を控えましょう。

新鮮な野菜や果物を食べてカリウムを摂取することも、体内から余分な塩分を取り除く効果があります。

高脂血症

コレステロールや中性脂肪など、血液中の脂質が多過ぎる病気のことを高脂血症と言います。

実は成人男性の5割、中年女性の5割が高脂血症の状態にあると言われていますが、自覚がなかったり、たいしたことないと思い込んでいる人が少なくありません。

しかし血中の多すぎる脂質は動脈硬化をまねき、心筋梗塞や脳梗塞につながる危険性がたかいのです。

すでに糖尿病や高血圧や痛風と判断されていたり、お酒や甘い物が好きな肥満体質の人は気をつけて下さい。

大豆、わかめ、果物、魚など、コレステロールを下げる食品を中心に、バランスのよい食事を心掛けることが何より大切です。

高尿酸血症

高尿酸血症は、尿酸の合成増加や、腎臓での尿酸排泄低下により、血液中の尿酸が異常に増加することをいいます。

この病気は痛風の原因として知られています。

ホルモンの理由から、男性の方が多くかかります。

仕事でストレスが溜まっている人や、酒好きの人がかかりやすく、また肉が多く野菜が少ない食生活の影響で、最近は20~30歳代の若い男性にも目立っているのが特徴です。

特に気をつけたいのが、運動直後のアルコール、運動の後は尿が酸性になりがちで尿酸が溶けにくくなります。

ゴルフの後にビールを飲んで痛風発作が出たという患者さんも少なくありませんので気をつけてください。

肥満

肥満の判定は、身長と体重から計算されるBMI「体重kg÷(身長m×身長m)」という数値で行われています。

統計的にもっとも病気にかかりにくいBMI22を標準とし、25以上を肥満としています。

もちろん太っているとそれだけで病気というわけではありません。

しかしBMI25を超えると、高血圧、高脂血症、糖尿病などの病気に大変かかりやすくなります!

欧米にくらべると、日本人は極端な肥満の人が少ないといわれていまが、日本人は、欧米に比べるとBMIが比較的小さくても糖尿病などにかかりやすいこともわかっています。

さらに肥満は「睡眠時無呼吸症候群」という症状になることがあり、下手をすると命にも関わります。

脳卒中

脳卒中にはいくつかのタイプがあり、代表的なのは、脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の血管が破れる脳出血があります。

最今は高脂血症や糖尿病などが増えたため、血管が詰まる脳梗塞の人が増えました。

昔に比べ死亡率こそ低くはなったもののいぜん患者数はがん患者数より多く、後遺症の残りやすい病気です。

発作後はすぐ治療をしないと病気が進行して症状がひどくなるし、再発作が起きて命を失うこともあります。

リハビリも早く始めないと、合併症が出て筋肉がこわばったりします。

脳梗塞の場合は、手足に力が入らない、言葉が出なくなる、片眼が見えなくなったり、ものが二重に見える、食べ物が一時的に飲み込めないなどの、一時的な前触れ発作がある場合があります。

時間も5~15分と短く気づきにくいですが、もし気がついたときは直ちにお医者さんに見てもらって下さい。